卒園記念DVD、失敗しないムービーの作り方|何から始めればいいのか手順とコツを紹介
幼稚園や保育園の卒園記念にDVDを作成するととてもいい思い出になりますよね。
この記事では卒園記念DVDを4回作成したわたしが、失敗しない卒園記念思い出ムービーの作り方を紹介します。
ちなみにわたしは、普段は結婚式のプロフィールムービーやYoutube動画の編集もしていますので、動画作りには慣れていますが、動画制作は初心者の方には非常にハードルが高いと思います。
それでも、子供たちの思い出を詰め込んだムービーは感動すること必須!苦労して作る甲斐があります。
なるべく簡単に、お金をかけずに作る方法を紹介していきます。
この記事はこんな人におすすめです。
- 卒園記念DVDを作りたい
- 卒園記念思い出ムービーの制作担当になってしまった
- パソコンは使えるけど、動画制作は経験がない
卒園DVDの作り方~計画は4月頃にはスタート~

卒園イベントの計画は新年度がはじまったらすぐ、つまり年長さんになったらすぐはじめましょう。
そんなに早くから?と思うかもしれませんが、謝恩会やパーティーを行う場合、まずは会場を押さえる必要があります。
そのために4月~5月ごろには卒園イベントの会場を決めることから動き出しましょう。
ムービーを作る場合は、下記のことをざっくりでいいので早めに決めておきます。
ムービー制作について決めておくこと
- 予算
- 目的(謝恩会で上映するか、DVDにして配布するか)
→謝恩会で上映する場合は、時間を長くても10分程度でまとめる必要があります。また、DVDに焼いて配布する場合にはその分の予算が必要になります。
- 内容(個人写真のみにするか行事写真も入れるか)
→行事写真を入れる場合、この後意識して子供たちが均等に映るようイベントで写真を撮っていきます。
- 担当者
編集自体は複数人で分業できる内容ではないので1人が担当することになると思います。
ただ、写真を集める、イベントの写真や動画を撮る、DVDをダビングする、写真をデジタルに変換するなどの作業を担当してくれる人がいると楽です。
編集は間違いなくヘビーな作業なので、他の人にお願いできるところはどんどんお願いしましょう。
ムービー制作を始める前に確認しておくこと
園児全員の保護者に、写真を提供してもらえるか、子供の写真を使用して問題ないかと確認します。
掲載不可の子供がいる場合は、集合写真ならば使ってもいいかなど、妥協案を探る必要ありです。
卒園DVDの構成を決める~夏頃~

個人写真やイベントの写真を集めるのにはまだ早いですが、あとで慌てないために早めに構成を決めておきましょう。
たとえばこんな構成がおすすめです。
1.タイトル
2.子供たちの個人写真
(楽しかったことや小学校へ思いなどのコメントを添えるのも素敵)
3.運動会や遠足などイベントの写真
4.先生からのメッセージ
5.エンドロール
そして、それぞれのブロックにどれくらい時間を割り振れるか考えます。
特に謝恩会で上映する場合は、あまり長くなると進行にも影響がでるので10分以内にまとめます。
上の構成で例えばこのようにざっくり割り振ると個人写真を入れる時間は4分半になります。
タイトル タイトルバックは園の正門や全景など → 30秒
子供たちの個人写真 それぞれの赤ちゃんの時+最近の写真 → 4分30秒
運動会など思い出のイベントの写真 → 2分
先生からのメッセージ → 2分
エンドロール → 1分
ここで、とっても重要なのがクラスの人数を考慮して1人あたり何枚個人写真を入れるか決めることです。
よくある失敗が、たくさん写真をいれてしまったためにスライドがものすごい速さで流れてしまうケース。
入れたい写真がたくさんあったという気持ちはとてもよく分かりますが、早すぎるスライドショーは追うのに必死になってしまって感動できません。
写真1枚当たり最低4秒、できれば7秒表示したいところです。(4秒の場合は、コメントは入れないほうがいいです)
そうすると個人写真のコーナーが4分30秒(270秒)で、園児が20人の場合、写真は1人あたり2枚か3枚になります。
園児の人数が多かったり、写真をたくさん入れたい場合はほかのコーナーを削らないといけないですね。
卒園DVD用の写真を集める~秋ごろ~
個人の写真を集める
個人写真を集めはじめます。プリントの写真はスキャナーでデジタル化します。
写真を写真にとるのは画像が悪くなったりゆがんだりするのでおすすめしません。
イベント写真や集合写真を集める
ポイントは全員が同じように映っていることです。どの子供も同じくらいの頻度で登場するように調整します。ここはみんなに満足してもらうためには超重要です。
といっても、やはりいつも写真の中央にいる子も、隅っこばかりに映っている子もいます。
面倒ですが、中央で大きく映っていたら3ポイント、端っこで小さく映っていたら1ポイントといった具合にポイントを設定して、みんなが同じくらい登場するように調整したほうがいいです。
だれしも自分の子がたくさん映っていて欲しいものなので、ここをおろそかにすると思わぬトラブルの原因になりますよ。
写真を組んでムービーをつくる

作成ソフトは、簡単に作るのならばWindowsフォトをおすすめします。
操作がシンプルなのと無料だからです。
動画の制作方法については動画出ないと、どうしても伝えられなかったのでこちらにて説明しています。
https://www.udemy.com/course/hajimete_mouvie/?referralCode=F745CF3D2D507A10BBF5
2021年4月15日 まで無料でご覧いただけます。(Udemyクーポンコード:
6AF53C44292111D9F1C4 ) ぜひレビューをお願いします。
ポイントはデザインはなるべくシンプルにすること。というか、デザインは不要です。
写真の周りにインスタ風の枠をつけるとか、背景にかわいい模様を入れるとか、いろいろやりたくなるのですが、みんなが期待しているのはわが子の写真です。
なるべく写真を大きく映すために、枠とか背景とかは一切不要。そのあたりを頑張っても逆効果になりますので、シンプルに作ったほうがいいです。
音楽をつける
音楽で動画のイメージが変わりますので、素敵な音楽を選びましょう。
ここは奇をてらわずに卒園ムービーの定番曲がおすすめです。
オーサリングする
動画編集ソフトで作成して出来上がった動画は、拡張子がMP4、WMVなどになっています。パソコンでは、その拡張子のままで再生できます。
謝恩会でスクリーンに流すだけならば、パソコンをプロジェクターにつなげて動画を再生すればいいのですが、DVDに焼いて配布して、お家のテレビで見てもらう場合はオーサリングという作業が必要になります。
作成した動画をそのままディスクに焼いてもDVDプレイヤーで再生できません。
オーサリングとは作成した動画をDVD-VIDEO形式やBDMV(BD-VIDEO)形式といった、 家庭用ブルーレイレコーダーやDVDプレイヤーなどで、再生できる規格に準じた形式にすることです。
オーサリングについてはこちらの記事がわかりやすいかと思います。
ムービーメーカーのDVD焼き方初心者が簡単にできるオーサリング編
配布できるようにダビングする
各家庭に配布する場合にはディスクのコピーをします。家庭用では1枚ずつしかコピーできないので相当の時間がかかります。
ここは分担して複数人でやりましょう。
ジャケットを作って(Wordで作れます)プラケースに入れたり、レーベルを印刷すると本格的になりますよ。
さいごに
DVDの作成について少しイメージはわいたでしょうか?
なるべく簡単にと思いましたが、はっきりいって動画制作は超大変です。
動画制作の経験がある自分ですらなんで引き受けたんだろ~と思いながら作業をしていました。ものすごーく時間もかかります。
でも、絶対に子供達も父兄もも先生も喜んでくれます。
卒園DVDの担当になってしまったみなさん。頑張って感動的なDVDを作ってください。